水中歌

Once I heard the voice in the water by myself

大河ドラマ 新選組!

全49回を、今見終わりました。

心に残る、一本でした。

歴史を、学ぶこと。

それが、今に生まれた、私の、為すべき事。

そう感じます。

今の世が成り立つまでに、

幾千の命が熱く輝き、

また散っていったのだということ。

 

歴史が、一番苦手な教科でしたが、

今では一番好きな分野です。

 

私にとって、新選組は、

己の心に偽りなく生きる、

その誠の心を教えてくれているように思います。

教科書でも、あまり詳しく載っていない新選組

勝者が歴史を作るという世の理からすれば当たり前ですが、

資料の端々から垣間見る、等身大の人間らしさが、

かえって私のような人間にはとても身近に感じられるような気がするのです。

 

惜しいのは、局長を死に追いやった直接の団体の

関係者に、私の今の姓の者がいたということ・・・。

ご先祖様が、新選組と敵対していたかもしれないというのは、

49回も(一回の尺が45分)見てきてどっぷり感情移入していた私にはかなりショックでした。

結婚するなら、是非ともあまり関係ない姓の人がいいなぁ・・・なんて取らぬ狸の皮算用ですが。

 

実際に生きて、時代を駆け抜けた先人。

歴史を学ぶというのは、

私にとって、生き方を学ぶような真剣さのあることだと感じています。

 

誠の心。

口に出して人に言えないような小っ恥ずかしい信念かもしれませんが、

このドラマを見て来て、本当によかったです。

また、他のいろいろな角度からも、

新選組を追っていきたい気持ちです。

幕末の混迷のさなか、

正しいことは何か?

正しいことをしているのか?

何をすべきなのか?

真剣に考え生きた青年たち。

その彼らの命の軌跡が、

真実だなぁと、

深く感じ入る次第です。

 

 

余談ですが、山南さんの回は、私も号泣してしまいました・・・。

源さんの回も局長の回もそこまで泣かなかったのに、

山南さん・・・

やはり愛が絡んでくると女性の心は動くってことでしょうかね。

堺雅人さんの大河ドラマ、ちょっと見てみようかなという気がしています。

 

 

 

新選組の皆さんのご冥福を、

100有余年後世から、お祈りいたします。

こうして同じ国に生まれて来れたことを、

心から感謝します。

 

 

個人的には劇中のオダギリさん演じる斎藤一がものすごく好きです。

史実でも、なかなかに謎の多い人物だったということですが、

はじめ

の字を持っていたかぎり、

とにかく素直で、誠実で、頑張り屋だったのではないかなと、なんとなくそんな気がします。

近藤勇土方歳三沖田総司山南敬助永倉新八、・・・

こうして見てみると、名前に数字が入っている人が結講いて、

後に藤田五郎に変わっていることからも、

自分の居た隊のことを大切に想っていることがすごく伝わってくる。

というか、葬いに身を捧げる様な人・・・。

実際の写真が、ピンボケした晩年の家族写真だけだったのは、残念でならない。

ふさふさ眉毛に鋭い眼光・・・

 

いいなぁ、

斉藤さんのお嫁さん。笑

 

でも、一人だけ生き延びてしまって、

ひどく悲しみもしたんだろうな・・・。

何のために、生き延びたのか、

何をすべきか、たくさん悩んだりもしたのではないかなぁ・・・。

 

私も、この時代に生まれて・・・

精一杯悩んで、決めることに、怖がってばかりいられないのだ。

選んだ先が、どこにたどり着くのかは、やっぱり、

誰にも、わからないのだ。

だからこそ、誠の心。

 

よーしゃ寝るぞ。